はじめまして。私は精神科病棟に3年勤務のほか、一般病棟や、療養病棟、整形外科外来など、約20年間勤務、その後、精神科訪問看護を経験して来ました。訪問看護では病棟での勤務と違い、一人一人の方にしっかりと寄り添う事ができるのがとてもいいと思っています。
メンタルがしんどくなると目は覚めているのに脳も体も動かない、という状態になってしまいます。友人とも会えなくなり、悩みがあっても相談しにくくなり、そのうち話相手がいなくなります。そして孤立状態になってしまうのです。
1人では解決できない、一緒に考える相手がほしい、話を聞いてもらいたい、そんな時、お電話いただきたいです。まだメンタルクリニックにかかっていない方は先生にお繋ぎできます。
お部屋が片付いてなくてためらわれる方もいらっしゃると思いますが、メンタルがしんどい時に片付いていないのは当然なので、気にしないで、連絡いただけたらと思います。よろしくお願いします。
在宅で暮らしていくには、ご自身の心の病気と上手に付き合っていくことが大切です。私たちの仕事で一番大切なことは、「利用者様の心に寄り添うこと」だと考えています。
利用者様の中には「人と関わることが怖い」「長い間人と関わっていない」という方も多くおられます。そのような方にとって私たちは社会とのかかわりを持つ第一歩、社会への入り口のような存在です。利用者様にとってはとても大事な時期ですので、安心してかかわっていただけるよう、利用者様のペースを大切にゆっくりと向き合っていきたいと思っています。
日々の訪問看護の中で、私たち看護師が利用者様から教えていただくことはたくさんあります。利用者様とのかかわりの中で、新しい考え方や価値観など、素敵な発見をすることも多々あります。時間がかかっても利用者様と心を通じ合わせ、ある日、笑顔を見られたときは、それだけで幸せな気持ちになります。
私たちが訪問するのは利用者様の日常の中のほんの短い時間ですが、私たちが帰った後の患者様の日常にも思いを馳せつつ、ともにする時間を大切にしていきたいと思います。
私は、看護学校時代から「患者さんの生活に入って、身近な存在として看護をする」という訪問看護に魅力を感じていました。病棟で慢性期看護、急性期看護を10年ほど経験し、子育てを機に3年前から訪問看護を行なっています。
訪問看護では、利用者様とゆったりとコミュニケーションを取り、一人一ひとりのペースに合わせて向き合うことを大切にしています。利用者様がいつもあたたかく迎え入れてくださり、看護を通してこちらが元気をいただくことも少なくありません。
これからもその気持ちにお応えできるよう、そして「アルク訪問看護ステーションは、どの看護師が来てもいい人ばかり」と言っていただけるよう、寄り添う心を大切にしていきたいと思っています。